X-Plane 11のデフォルト機「ボーイング737-800」のエンジンを始動して離陸する方法を解説します。
実機通りの手順ではなく、手っ取り早くエンジンを始動したい方向けです。
オーバーヘッドパネル
コックピットの頭上にあるパネルを操作し、この画像の番号順にスイッチを入れてエンジンを始動します。
具体的には以下の通りです。
バッテリーをオンにする
黒いカバーが付いたスイッチが二つあり、DCのBATをONにし、STANDBY POWERをAUTOにします。
グラウンドパワーをオンにする
次にGRD PWRをONにします。
これで地上から電気をとれました。
APU(補助動力装置)を始動する
APUのスイッチをONにし、続いてスイッチをSTART位置で(約3秒)長押しします。
画像左上のメーターが動き出したらスイッチを離します。
APUが始動すると機体後部で排気を確認できます。
エレクトリック・ハイドラリクスをオンにする
パネル中央の右側にある4つのスイッチをONにします。
燃料ポンプを始動する
パネルの左側にあるFUEL PUMPSを全てONにします。
ヨーダンパーをオンにする
パネルの左上、YAW DAMPERをONにします。
ウィンドウ・ヒートをオンにする
パネルの右上、WINDOW HEATを全てONにします。
WING ANTI-ICEとENG ANTI-ICEもONにします。
APUブリードをオンにする
パネルの右側にあるBLEEDのスイッチをON/AUTOにします。
LPACKとRPACKのスイッチはAUTOです。
これを忘れると高高度で飛んだ際に機内の気圧が低下してブラックアウトします。
ブラックアウトの再現はゲームの設定画面でオフにすることも可能です
FLT ALTには予定している飛行高度を入れます。
LAND ALTには着陸予定空港の標高を入れます。
次にエンジンを始動しますが、その前にパネル右下のANTI COLLISION(アンチコリジョンライト/衝突防止灯)をONにします。
エンジンを始動する
ENGINE STARTのスイッチを回してGRDにします。
実機では右エンジン(2番)、左エンジン(1番)と順番に始動しますが、私は省略して両方同時に始動させることが多いです。
スラスト・レバー(スロットル)の前にあるディスプレイを見ると、N2の数字が上昇しています。
これが25.0になるのを待ちます。
N2が25.0を超えたらスラスト・レバーの下にある燃料カットオフスイッチのレバーを上げます。
するとエンジンが始動します。
エンジンが始動するとスタートスイッチが自動的にAUTOになるので、これをCONTに回します。
プッシュバックの用意
スラスト・レバーの左下にあるパーキングブレーキを前へ押してOFFにします。
Shift+gを押してプッシュバックを要請します。
プッシュバックが終わったらAPUを停止します。
APUを停止する
この画像の通り、GRD PWRをOFF、APUのGEN1とGEN2をON、APUをOFFにします。
タキシングの速度
タキシングして滑走路に向かいます。
左のPFD(プライマリー・フライト・ディスプレイ)と右のND(ナビゲーション・ディスプレイ)に速度が表示されています。
左は対気速度のため、45ノットを超えないと動作しません。
地上では右の対地速度(GS/グラウンドスピード)を確認します。
一般的には13~17ノットの速度でタキシングします。
ここでスラスト・レバーを上げ過ぎると「フラップが下がってないぞ!」と警告音が鳴り響きます。
フラップを下げる
スラスト・レバーの右にあるフラップを一段下げます。
離陸
いよいよ離陸です。
オートブレーキをRTO(リジェクテッド・テイク・オフ)にします。
RTOにセットすると、速度が85ノットを超えた状態でスラスト・レバーがアイドル状態になると自動的にブレーキがかかり停止します。
スラスト・レバーを押して加速します。
速度が130ノットになったら操縦桿を引いて20度の角度まで機首上げします。
テイクオフ!
離陸したらギアとフラップを上げます。
このあとオートパイロットをオンにして飛行しますが、次回はILSを利用した着陸について解説します。
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